機械仕掛けの糸姫 作演出 桃山邑
ドグラマグラの夢がはじまる----九州大学博物館の倉庫に眠る機械工学の夢の骸。百年の刻を飴色の肌にやどした鉄の記憶が火花を散らして暗黒の迷宮へ手招きする。昨年11月より再活動をはじめた水族館が5月博多湾に海の砦をたちあげる。2005年秋。北九州小倉駅裏にあらわれた海の砦では吃驚カーニヴァルとも無謀博覧会とも呼ばれる演劇史上例をみないスペクタクルが展開された。それから7年。ついに傾奇者の徒党は旗揚げの地にまいもどった!そのめくるめくメラヴィリアのバーレスク「NADJA夜と骰子とドグラマグラ」制作実行委員会をたちあげるためのプレ公演が津田三朗と九大博物館の尽力によって実現した。極寒2月17,18日冷気をふきとばして失われた夢がはじまる----
そもそも螢は本当に消滅したのだろうか。
すべてが消滅してしまったのだろうか。
その見事な明滅のシグナルを、まだ発信しているのではないか--------だとすればどこからか。
まだどこかでお互いを探し合い、語り合い、それでもなお愛し合っているのではないか。
機械のすべてに抗して、闇夜に抗して、獰猛な投光器に抗して。
―――ジョルジュ・ディディ=ユベルマン
さて、昨年前半の沈黙を破ってからの水族館劇場は安息と無縁のごとくメッセージをおくり続けています。つぎは二月。遠く、博多の地に遠征します。タイトルは「機械仕掛けの糸姫」。九州大学博物館の片隅にねむる前近代の機械たちの記憶にしのびこんで物語を捏造する予定です。ご期待下さい!本年はなにも考えずに無謀博覧会への軌道を全力で走ります。
九州は暗黒の坑道が地底にはりめぐらされた迷宮の街区。星のかけらがさかしまに撒かれていま、ドグラマグラの夢がはじまる!
「―ロストノスタルジア― 螢の残存」作演出:桃山邑
12/31/18:00...山谷センター前辻
1/1/16:00...横浜寿町生活館4F
1/2/14:00...新宿中央公園ナイアガラの滝広場
1/2/18:30...渋谷東京都児童会館脇美竹公園
1/3/13:00...上野公園東京文化会館裏グラウンド前
-わたしではない。断じて。わたしのなかを吹きぬける風が、それを記したのだ。-D.H,ロレンス
粉々に砕け散った世界像からどう物語を立ち上げてゆけばいいのか。ひとすじの光は届くのか。水族館劇場はこの重い課題を自らに負うて喪われた現実と格闘して来ました。結果「公然たる敵」が生まれました。この一年、我々が乗り越えなければならなかった種々の困難から一歩も引かない決意が舞台に宿ったのかもしれません。この速度を落とさずに、さすらい姉妹へとブリッジします。前作を引き継ぎながら新作といって良い物語です。ご期待ください!〈詳細はこちら〉
写真左:南瑞穂演じる蛍、七ツ森左門演じる殺し屋五郎 photo by 鈴木遊
写真右:風兄宇内演じるぴかどん photo by 鈴木遊
写真左:藤内正光演じる呉一郎 photo by 山田しげる
写真右:鏡野有栖演じる姫草ユリ photo by 山田しげる
公演・展示の詳細はこちら
写真左:千代次演じるがら photo by 山田しげる
写真右:真生雲母作の三日間通し特製チケット
photo by 山田しげる
この旅に終わりはない
地上はすでにはるかなる睡りに誘われた
重いまぶたがまなざしを塞ぐ
それでも瞬くことをあきらめない星星へ連帯の挨拶を送る!
テアトロの月のぼる宵闇
帰るべき場所をもたない棄郷者たちが奏でる忘れられたララバイを聴け!
作演出 桃山邑
11月23/24/26日
公演決定致しました!
詳細はこちら
「広場をつくる・広場を動かす~日本の仮設劇場の半世紀~展」に水族館劇場も登場!梅山いつき(恋する虜・制作)のライフワークともいえる、60年代末からはじまったアングラ演劇の本質をいままで語られてこなかった視覚から再検証するという試み。反新劇という旗印から遠く離れ、紅テント・黒テントに代表される演劇潮流からはずれた集団にもスポットライトをあてた。水族館劇場ともつながりの深い、曲馬館・白髪小僧(岡崎)・犯罪友の会(大阪)・未知坐小劇場(大阪)・健康相談(博多)などにも言及。見世物の藤平興行社の展示から仮設の意味を前近代への親和というスタンスでにじり寄る。是非ごらんになってください!
会期:~ 2011. 3. 27(日)まで 4.13(水)まで延長
会場:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 2階 企画展示室Ⅰ
休館日:3. 20(日)・21(月)
10:00 ~ 17:00(火・金は19:00まで)入場無料
大晦の夜の山谷で幕を開けた、今年度のさすらい姉妹。九州在住の役者も駆けつけてほぼ本公演なみの布陣で、横浜寿⇨新宿⇨渋谷⇨上野と越年越冬闘争渦中の各現場を走り抜けました。今回は三年ぶりに桃山が台本、演出を担当。寒風吹き荒れる路上に故郷喪失からあたらしい縁を結ぶための幻の共和国を見はるかす物語をつづれ織りました。たくさんのご来場、まことにありがとうございました。
げんざい水族館劇場は誰も見たことのない吃驚のスペクタクルを実現すべく鋭意製作中です。いつ、どこに、どんなかたちで現われるかは、代表の桃山にすらわかりません。水のサーカスはこのまま何年も観たものの胸の底に沈んだ深海の難破船のように揺蕩うのかもしれません。もしも風が噂をはこんだら、お耳をそばだててください。あたらしい情報は本サイト、ニュースペーパーfishbone紙上などで順次発表してゆく所存です。本年も無謀を承知のやぶれ船の水夫たちがくりだす異貌の博覧会にご期待ください! 写真は大晦日の山谷 photo by 鈴木遊


